あられとおかきの違いは?発祥と名前の由来・歴史を解説|もち米が生んだ日本の米菓

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あられとおかきの違いは、ずばり「大きさ」です。一般に一片が5cm以上の大きいものを「おかき」、それより小さいものを「あられ」と呼び分けます。どちらも原料はもち米で、うるち米を使う「せんべい」とは製法・原料の面で明確に区別されます。ここでは、奈良・平安の宮中にさかのぼる米菓の歴史と、「あられ」「おかき」という名前の由来、そして現代の楽しみ方までを、出典付きで編集部が解説します。

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目次

あられ・おかきの発祥と歴史

あられやおかきのルーツは、お米を主原料とする「米菓(べいか)」の起源にさかのぼります。米菓は原料によって大きく二つに分けられ、もち米から作られるのが「あられ」「おかき(かき餅)」、うるち米から作られるのが「せんべい」です。もち米はうるち米より日持ちするため、古くは神棚へのお供え物に用いられ、そのお供えを欠き砕いて焼いたり炙ったりして食べたのが米菓の始まりと考えられています(出典:亀田製菓「米菓の歴史」)。

あられは、奈良時代の宮廷で来客をもてなす料理として作られ、唐など海外からの使者に供されたと伝えられます。平安時代には『山城国風土記』にかき餅の一種として登場し、宮中で正月に行われた「歯固め(はがため)」の儀式で、割れた鏡餅を食べたことに始まるともいわれます(出典:京西陣 菓匠 宗禅「あられ、おかきの歴史」)。長い歴史の中で、あられ・おかきは正月やひな祭り(ひなあられ)など、季節の行事と結びついた縁起菓子として受け継がれてきました。

「あられ」「おかき」の名前の由来

あられの名前の由来には二つの説があります。一つは、冬に空から降ってくる氷の粒「霰(あられ)」ほどの小さな大きさであることにちなむという説。もう一つは、餅を砕いて鍋で炒るときの音が、霰の降る音に似ていることに由来するという説です(出典:Wikipedia「あられ(菓子)」)。

おかきは「欠き餅(かきもち)」に由来します。正月に供えた鏡餅を1月11日の鏡開きで下げる際、刃物を入れて「切る」ことを縁起が悪いとして嫌い、手で「欠いた(割った)」ことから「かきもち」と呼ばれるようになったと伝えられます(出典:三幸製菓/味のれん)。もともとは、餅を刃物で切ったものを「あられ」、槌などで欠いたものを「おかき」と呼び分けたという説もあります。

あられ・おかき・せんべいの違いを整理

  • あられ……もち米が原料。一片が小さいもの。ひなあられ、ぶぶあられなど。
  • おかき……もち米が原料。一片が5cm以上の大きいもの。揚げおかき、かき餅など。
  • せんべい……うるち米が原料。草加せんべいに代表される、平たく焼いた米菓。

つまり、あられとおかきは「同じもち米製で大きさが違う」関係、せんべいは「うるち米製で原料そのものが違う」という整理になります。

現代のあられ・おかき

現在、米菓の生産量日本一を誇るのが新潟県で、亀田製菓や三幸製菓など全国的な米菓メーカーが集まる「米菓王国」として知られます(出典:亀田製菓 公式サイト)。醤油や塩の定番に加え、揚げおかき、チーズやのり巻き、ザラメがけなど、味のバリエーションも豊富です。個包装で日持ちがよく配りやすいことから、季節の手土産やお取り寄せギフトとしても人気があります。

あられ・おかきのお取り寄せ

老舗の京あられ・京おかきから、新潟の米菓メーカーの詰め合わせまで、通販でも幅広く手に入ります。缶入りや個包装の詰め合わせは贈答にも向いています。購入の際は、原料(もち米・うるち米)、味の種類、内容量を確認して選ぶとよいでしょう。

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あられ・おかきの種類と製法

あられ・おかきは、餅を乾燥させてから焼く「焼き」と、油で揚げる「揚げ」に大きく分かれます。焼きはあっさりと香ばしく、揚げはコクのある食感になりやすいのが特徴です。味付けは醤油・塩が定番で、ザラメをまぶした甘いタイプ、海苔を巻いたもの、チーズや七味を効かせたものなど、バリエーションは多彩です。ひとくちに「あられ」といっても、京都の「ぶぶあられ」のように茶漬けにのせる極小サイズから、食べ応えのある揚げおかきまで、大きさや食感に幅があります。

季節の行事とも深く結びついており、ひな祭りに供える「ひなあられ」は地域によって姿が異なります。関東ではうるち米をふくらませたポン菓子に砂糖をまぶした甘い米菓が主流で、関西ではもち米を使った塩・醤油味のあられが一般的とされます(出典:Wikipedia「雛あられ」ほか)。同じ名前でも東西で味わいが変わるのは、米菓文化の奥深さを物語っています。用途や贈り先に合わせて、焼き・揚げ、味付け、大きさから選ぶと失敗が少なくなります。

よくある質問(FAQ)

Q. あられとおかきはどう違うのですか?

A. 主な違いは大きさです。もち米を原料とする点は同じで、一片が5cm以上の大きいものを「おかき」、小さいものを「あられ」と呼び分けるのが一般的です。

Q. せんべいとおかきの違いは何ですか?

A. 原料が異なります。おかき(あられ)はもち米から、せんべいはうるち米から作られます。もち米製はふっくら軽い食感、うるち米製は固くパリッとした食感になりやすいのが特徴です。

Q. ひなあられもあられの一種ですか?

A. はい。ひな祭りに供えるひなあられも、もち米などを原料とする「あられ」の一種です。地域によって、関東は甘い米菓系、関西は塩・醤油味のあられ系など、味わいが異なります。

まとめ

あられとおかきは、どちらももち米から作られる米菓で、違いは主に大きさ(小さいものがあられ、大きいものがおかき)にあります。うるち米から作るせんべいとは原料の時点で区別されます。奈良・平安の宮中に始まり、鏡餅を欠いた「欠き餅」や、霰にちなむ名前など、日本の食文化と行事に深く根ざした歴史を持つお菓子です。違いを知って、季節や贈り先に合わせて選んでみてください。

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この記事を書いた人

スイーツギャラリー編集部

全国のお取り寄せスイーツと和菓子・洋菓子の歴史を専門に調査・執筆しています。記事は公式サイト・Wikipedia・業界団体などの一次情報をもとに作成し、諸説ある場合はその旨を明記しています。

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この記事を書いた人

全国47都道府県のスイーツ・銘菓を食べ歩くスイーツ愛好家。楽天市場でのお取り寄せ歴10年以上で、本当に美味しいものだけを厳選してご紹介しています。チョコレートとチーズケーキが特に好き。地方の隠れた名品を発掘するのが何よりの楽しみです。

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