落雁(らくがん)は米粉や砂糖を型に押して作る干菓子です。茶道の世界で抹茶とともに楽しまれる上品な和菓子で、繊細な甘さと美しい形は日本の菓子文化の粋といえます。

落雁の原型は中国や東南アジアの「軟落甘(なんらくかん)」という菓子に由来するとされています。16世紀ごろ日本に伝わり、茶道文化の発展とともに「茶席の菓子」として洗練されていきました。

江戸時代には加賀(現在の石川県)の藩主・前田家が落雁の文化を大いに発展させました。加賀藩の御用菓子師たちが作る落雁は「長生殿」として知られ、現在も金沢・森八の銘菓として全国的に有名です。

現代では落雁はお供えや茶席の菓子として用いられることが多いですが、カラフルでポップなデザインの落雁も登場し若い世代にも人気が広がっています。
🏪 現在も元祖として営業中のお店
■ 森八(もりはち)
寛永2年(1625年)創業。石川県金沢市の老舗和菓子店。代表銘菓「長生殿」は日本三名菓のひとつとも称される最高級の落雁。