パリッとした食感と醤油の香ばしさが食欲をそそる煎餅(せんべい)は、日本のお茶うけの定番です。この庶民的なお菓子は1000年以上前から日本に存在しています。

煎餅の起源は奈良時代に遡ります。717年に唐から来日した僧・道鏡が持ち込んだ「唐菓子(からくだもの)」の中に煎餅の原型があったとされています。当時は小麦粉・米粉・砂糖・塩・卵などを練って形にした干菓子でした。

江戸時代になると、醤油・塩などをつけて焼いた「草加煎餅」が登場し、庶民の味として定着します。埼玉・草加宿の茶店の女将が余ったご飯を捏ねて干し、焼いて売ったのが起源とされています。

現代の煎餅は地域によって多彩なバリエーションがあります。草加・亀田・堅焼き・揚げ煎餅など種類も豊富で、味付けも醤油・塩・のり・唐辛子・カレーと幅広い。
🏪 現在も元祖として営業中のお店
■ 草加煎餅 いけだ屋
慶應元年(1865年)創業。草加せんべいの伝統を守る老舗。手焼きの実演も行っており、昔ながらの製法で作られた煎餅を購入できる。