透き通る寒天・赤えんどう豆・白玉・求肥、そして艶やかな黒蜜があんみつの世界を作り上げています。あんみつは、和菓子の要素を一皿に集めた豪華なデザートで、甘味処の定番メニューとして長く愛されてきました。このあんみつが誕生したのは大正時代の東京・銀座だとされています。
あんみつの起源は、大正時代(1920年代)に東京・銀座にあった甘味処「若松」が考案したとされています。当時の「みつ豆」(寒天・豆・蜜のシンプルな組み合わせ)にあんこを加えてアレンジしたものが「あんみつ」の始まりとされており、たちまち人気を集めました。
昭和になると甘味処の文化が全国に広がり、あんみつは日本中で親しまれるようになりました。クリームあんみつ(ソフトクリームをトッピング)・フルーツあんみつなど、バリエーションも増えていきます。どこか懐かしく、しかし何度食べても飽きない「あんみつ」の組み合わせの妙は、考案者の才能の賜物といえます。
現代でも老舗の甘味処や和菓子チェーンでは、あんみつがメニューの中心を占めています。大正ロマンの香りを漂わせる雰囲気ある甘味処で、黒蜜をたっぷりかけたあんみつを味わう時間は、忙しい日常の中の贅沢なひとときです。ぜひ一度、老舗の甘味処でその歴史を感じながらいただいてみてください。