「花より団子」ということわざがあるように、団子は日本人にとって最も身近な和菓子のひとつです。お花見にも月見にも欠かせない団子は、そのシンプルな形と味で何千年もの間、日本人に愛されてきました。実は団子の起源は非常に古く、縄文時代の食文化にもその原型を見出せるという説があります。
団子の原型となる「粉を丸めて蒸す・焼く」という食品は、縄文時代の遺跡から出土したどんぐりや木の実の粉を使った食べ物に近いと考えられています。現在のような甘い団子の形が確立されたのは平安時代以降です。神事や仏事のお供え物として、米粉を丸めた「神饌(しんせん)」として用いられるようになりました。
江戸時代になると、団子は庶民の食べ物として広まりました。みたらし団子は京都の下鴨神社の「みたらし池」の泡を模したと言われ、室町時代には存在していたとされています。また、三色団子(花見団子)は江戸時代の花見文化と結びついて広まりました。
現代の団子はみたらし・あんこ・きなこ・ごまなど多彩なバリエーションがあります。また地域によっても特色があり、各地の食文化に根ざした団子が今も受け継がれています。素朴でありながら奥深い団子の世界を、ぜひ地元の和菓子店で探してみてください。