5月5日の端午の節句に欠かせない和菓子といえば柏餅です。緑色の柏の葉に包まれた白い餅の中には甘いあんこがたっぷり。このシンプルな組み合わせが何百年も愛され続けています。

柏餅が端午の節句と結びついたのは江戸時代のことです。柏は「新芽が出るまで古い葉が落ちない」という特性を持ち、「子孫繁栄」の象徴として武家社会で縁起がよい植物とされていました。

江戸時代後期の記録には、端午の節句に柏餅を食べる様子が詳しく記されています。柏の葉が手に入りにくい地域ではサルトリイバラの葉が代用されました。あんこの種類も地域によって異なります。

現代でも柏餅は端午の節句の定番和菓子として愛されています。子どもの成長と家族の繁栄を願うこのお菓子は、時代が変わっても変わらない縁起菓子です。
🏪 現在も元祖として営業中のお店
■ 塩瀬総本家
1349年(南北朝時代)の創業。日本の和菓子の元祖的存在。端午の節句の柏餅をはじめ、伝統の和菓子を現代に伝える老舗。