【和菓子の元祖㉘】鶯餅の元祖:春の野に舞う鶯が宿る、フワリやわらかモチモチの春告げ和菓子の歴史

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春の訪れとともに、和菓子屋の店先にひっそりと並ぶ小さな宝物があります。淡い萌黄色の衣をまとい、ふっくりと膨らんだやわらかな体――そう、鶯餅(うぐいすもち)です。「ホーホケキョ」と高らかに歌いながら梅の枝を飛び回る鶯の姿をかたどったこの和菓子は、春の到来を告げる「春告げ菓子」として、古くから日本人の心に寄り添ってきました。フワリとやわらかい求肥(ぎゅうひ)の中に、とろりとなめらかな白餡が閉じ込められ、表面にはうぐいすきな粉の香ばしい緑の粉がたっぷりとまぶされています。一口頬張ると、モチモチとした弾力と、ふわりと広がる豆の風味が口いっぱいに広がり、思わず「春が来た」と感じさせてくれる逸品です。この記事では、鶯餅の元祖と400年以上にわたる歴史、そして今も息づくその奥深い魅力を紐解いていきます。